新ひとりごととストーリー & くらぶの仲間たち


by toshirin_h
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カテゴリ:ストーリー( 8 )

俺は、情報思念体。
前に聞いたような話だって? そう言わずに聞いてくれ。
「山下大五郎」? いや違うって、まあ聞いてくれ。

前にゲーセンで対プレイヤーゲームが流行ってたけど、今
やネットワークの時代だ。オンラインでの対プレイヤー戦
が至る所で行われているんだ。で、対プレイヤー戦好きの
俺は、最初は普通に遊んでたんだ。だけど、強い奴は強く
てさ・・・、勝てなくってくやしい思いをしてたさ。

で、ある日、物理的な体の反応速度に差があるから負ける
んだと悟ったさ。奴はとてつもなく反応が早くて、だから
勝てないんだとね。もっと反応速度を上げるには、どうす
ればいい? 答えは簡単だった。検索したらネットの中に
答えがあったさ。思念体となってネットワークに潜り込め
ばいいって。俺はそのプログラムを起動したさ。

自分が考えたことをディレイなしに実行できる。とっても
素晴らしいことだ。もちろん奴との対戦も圧勝!。そして
俺はネットの海を彷徨いながら、いろんな奴と闘ったさ。

強そうな奴と闘って行くうちに、だんだん判ってきた。
反応がとっても遅い物理野郎はともかく、たまに、メチャ
クチャ速い奴がいる。俺と同じ思念体になった奴だ。で、
なんとか奴らに勝っているんだが、負けた奴ら・・・消え
ちまうんだ。そう、思念が消滅して二度と復活できない状
態になるらしい。

その事実を知った俺は、ちょっとビビってしまった。
だが対人戦好きなのでやめられない。で、戦い続けている
うちに、このスリルが堪らなくなってきた。正に命がけの
戦闘、最高だぁ!!

さて、ここまで読んでくれたあなた。そう、この文章は、
実はあなたへの挑戦状なんですよ。
下のボタンを押すと、添付のプログラムが起動して、思念
体でネットに入れるからね。ポチっと押して、ポチっとね。

対プレイヤー戦、挑戦者募集~
是非ご応募ください。[実行ボタン]
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by toshirin_h | 2005-05-14 20:24 | ストーリー
俺は「やぶさん」と呼ばれている。
人気のない弱小球団、北京ダックスの代打要員。マンガで
言うところの「あぶさん」みたいな役回りのわけだ。

最近はどうも不振だ。
昨日の試合もそうだった。9回表で3点差。1アウトラン
ナー1,2塁で一打逆転のチャンスだったのに、あえなく
セカンドゴロのゲッツーとは・・・次こそは絶対打ってや
る。くやしい気持ちでいっぱいだ。

チームは勢いがない。なんとかしないと・・・と思ってい
ると代打のコール、出番だ!。今日は、5点差ながらラン
ナー1塁。チャンスを広げる役割と来たもんだ。よし、
やってやる~。

勢い込んでバッターボックスへ入ったものの、相手ピッ
チャーは押さえの切り札、速球が160kmオーバーなん
て反則だろ? で、あえなく三振。この次は絶対打ってや
るぞ~!!!

負けず魂に火がついた。よし、早速猛練習だ。特訓だ。熱
血だぁ~~~。冴えない自分を吹き飛ばすかのように、闘
う気力がわき上がってきた。俺はやる気だ、俺はできる、
俺は打てるなど、呪文の様に言葉がぐるぐる頭の中を巡る。

と、不意になにかの点滅を感じた。目を凝らすと、目の前
にPCがあり。「プログラムD終了」の文字がフラッシュ
している・・・なんだ???

徐々に混濁していた意識がはっきりとしてきた。
俺は・・・いや、私はやぶさんなどではない。トップ球団、
薬天シークルーズの3番打者、キムハタだ。
球団のメンタルプログラムルームで、最近不振の俺に監督
が命じたのが、このプログラムDと呼ばれるメンタルド
ラッグってことだ。

もうそろそろ引退だな・・・。無理矢理作り出された、
幻のような気力が無ければ闘えない、醒めた自分を感じな
がら私は家路についた。
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by toshirin_h | 2005-05-13 20:44 | ストーリー
え~、私は今、本日開園となります、「おさるパーク」に
来ています。このおさるパークには、とっても可愛いおさ
るさんがいっ~ぱい居るんですよぉ。

あ、ちょうど今、園長さんがおさるさんを連れてこちらに
来てくれましたので、ちょっとお話しを聞いてみましょう。
(自分で言うのも何だけど、「ちょうど今」なんてわざと
らしいかな・・・?フフ)

アナ「園長さん、おはようございますっ。」
園長「おはよう^^」
アナ「可愛いおさるさんですね~。」
園長「はい。ここで一番なついている子ですよ^^」
アナ「撫でてみていいですか?」
園長「あ?あ・・・」
アナ「可愛いね~、どれどれ」
・・・キーーーー!
アナ「きゃー怖い;;」
園長「う?あ・・・」
アナ「なんなんですか!?この猿は! 歯を見せて威嚇し
   ましたよ?」
お猿「ウキー!!」
園長「お?あ・・・」
アナ「何が一番なついてて可愛いです!?」
園長「な?なついているとは言ったけど・・・私にね」
アナ「大体なんで、こんなところにおさるパークなんて作
   るのんです? 絶対人来ませんよ?」
園長「さ?さるが沢山住んでたから・・・そんだけ。私の山だし。」
アナ「それに、どう見たって放し飼いじゃないですか!?」
お猿「ムキー!!」
園長「い?いや野生のままだから・・・そんだけ。じゃね。」
アナ「野生? それでエテ公パークだぁ?冗談でしょ」
お猿「ウキー!!」
アナ「こんなとこ、潰れてしまえ!」
お猿「ムキー!!」
アナ「もう、いやっ。こんな仕事。」
お猿「ウキー!!」
アナ「次は、別の人にしてよ。」
カメラマン「あの~、もう園長さん居なくなって、おさるさん
   だけになっちゃいましたよ?」
アナ「・・・え~と、大人気。本日開園のエテ公パークからで
   した^^。」
お猿「ムキー!!」
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by toshirin_h | 2005-05-12 17:20 | ストーリー

第4話 「飛躍」

「まったく~,話が飛躍しすぎなんだよね。臆病者がどうやったら
ノミのジャンプチャンピオンになっちゃうんだい? その前の話だっ
て,ハムスターを食べた?美味かったから人をも食べるようになった
だぁ!? 一体全体,どういう頭の構造をしているんだって!」

『まあまあ,落ち着いて。結果的に話が飛んでしまっているようだけ
ど,それはそれで意味があるんですよ。いったいどう意味かというと,
ストーリーの落ちを考えるとき,普通の人は三回転半ぐらいの落ちを
考えるんだろうけど,僕の場合は一万回転半ぐらいでの着地にしよう
としているからね。』

「そこまで行くと半回転は中途半端だからいらないっていうか,一万
回転半じゃ頭から落ちるだろうし,そんなに回って着地できるの? 
三回転半の落ちの考えも普通の人じゃないし,いや,それよりも落ち
の話がいつの間にか着地の話になっているから,訳わからん。」

『わかった。』
「いや,勝手に分かるなよ。オレはわからんちゅ~に。」
『わからんのがわかった。まあ,そんなことなら仕方ないね。落ちの
話はまた今度にして一万回転半で空へ飛んでゆく話をしよう。』

「はぁ~?」
『鎖につながれた宇宙人。一万回転半で空へ飛んでゆく』
「なんじゃ,そりゃ?」
『まあまあ,落ち着いて。結果的に話が飛んでしまっているようだけ
ど,それはそれで意味があるんですよ。いったいどう意味かというと,
ストーリーの展開を考えるとき,普通の人は三回転半ぐらいの展開を
考えるんだろうけど,僕の場合は一万回転半ぐらいで空へ飛んでゆく
ようにしているからね。』

「そこまで行くと半回転は中途半端だからいらないっていうか,え~
いなんの話だ,いったい???」
『空をとぶ,飛躍の話でしょ!』
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by toshirin_h | 2005-03-15 21:04 | ストーリー

第3話 「逃亡者」

 『シーーー。ちょっと黙っていてくれ,奴らがきたようだ。』
 俺は少しアセっていた。俺の行くところのどこにでも,奴らは現れる
のだ。尾行られている。俺が知りすぎていると思い,秘密をばらしはし
ないかと心配だからなのだろうか!?

 俺は逃亡者だ。ずーと長い間,奴らから逃げてきた。しかし最近キリ
がないと考えるようになった。逃げてばかりじゃだめだ,なんとか奴ら
の化けの皮をはがしてやろう,といろいろ調べてはいるが,相変わらず
奴らは多くの謎に包まれている。

 奴らは,たぶんこの星の住民ではない,いわゆる宇宙人と思われる。
見た目からして分かると思うのだが,なぜみんな気がつかないのだろ
う!? それとも俺の知らないうちに密約でも結ばれていて技術供与の
見返りに...いや,そんなことはあるまい。奴らは四本足だし,そん
なに優れた技術力を持っているとも思えない。いや,失礼。別に四本足
の生物が劣っていると言ったわけではないんだ。四本足でもかわいい生
物もいるし,ずるがしこいやつも...いや,ふたたび失礼。そんなつ
もりじゃないんだ。とにもかくにも,奴らは普通じゃないんだ。

 いやはや,本当,奴らは至る所にいる。ほら,そこの家にも,あそこ
の家にも。鎖につながれているやつが多いが,自由気ままなやつもいる。
『えっ? あれは犬だろうって!?』
 いやいや,本当,奴らは宇宙人なのだ。

 俺は知っているのだ。俺が奴らの尻尾を踏んづけたとき,奴らは牙を
剥いて噛みついてきそうな勢いだった。
『えっ? それは犬だろうって!?』
 いやいや,本当に,奴らは宇宙人なのだ。

 俺が奴らのエサを横取りしようとしたとき,奴らは牙を剥いて噛みつ
いてきそうな勢いだった。
『えっ? それは犬だろうっていうより,犬の餌をとるのかって?』
 いやはや,本当,お腹が空いていたのだ。

 君らは猫だろうから,犬が怖いのも判る。怖そうなのも一緒だろうが,
みかけが犬のようでも奴らは宇宙人なのだ。
『そんなに,宇宙人だって言うなら,証拠を見せてみろって? 全く疑
い深いな君は。猫だから仕方がないか。そこまで言うなら,見せてやろう。』

 俺はそう言うと,酸を吐きだす大きく裂けた口を指さして,言った。
『良く見なよ。これで,判ったかい? おれは宇宙からこの星へやって
来た逃亡者なんだよ。』
『あれっ?どこ行ったんだ,猫ちゃん。 怖くて逃げ出したんだな,きっ
と。おれも奴らが怖いから逃げよう。』
 俺の目の前には,さっきまでなかったはずの半分溶けた肉の塊がなぜか
転がっていた。
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by toshirin_h | 2005-03-14 20:29 | ストーリー
 『僕は臆病者だと良く言われる。確かに,宇宙へ飛ぶスペース
シャトルに乗るのは怖い。でも誰だってそうだろう? そりゃそ
うだ。でも,こんな僕だって飛行機ぐらいは乗れるんだってこと
を見せてやる。』

 こんなことを言ってしまった手前,乗るしかなかった。
 ...ということで,今僕は飛行機に乗っている。
「本機は,順調に飛行を続けています...」
 機長の声が聞こえてくる。今のところ,何の問題もないようだ。
ちょっと安心,でも,かなり心配だ。

 スチュワーデスが,僕の顔色を見て声をかけてきた。
「大丈夫ですか?お客様。顔色がお悪いようですが?」
 僕は必死に笑顔を取り繕ろい,『平気さっ』と答えるのがやっと
だった。僕は,『はぁ』と小さくため息をつくと,流れ行く景色を
見下ろし,気を落ち着けようとしていた。

 そのときだった。ガクンと衝撃が走り,飛行機は失速しているよ
うだった。僕の心にも衝撃が走った。『やっぱり乗るべきじゃなかっ
たんだ。つまらない意地を張るからこんなことに。僕がバカだった。
臆病で良かったのに,いや,臆病は正しかったのだ...。』などと
訳の分かったような分からないようなことを考えているうちにも,飛
行機はどんどん落ちてゆく。

 ノミの心臓とはよく言ったものだ。まさに僕のためにある言葉だと
言っても過言ではあるまい。
『もうだめだ…』と思った。ふと周りを見渡すと,機長役もスチュワー
デス役もすでにもう居ない。もう脱出してしまったようだ。なんてこ
とだ,僕をおいてみんな逃げてしまっていた。『ぐずぐず考えていた
から,逃げ遅れたんだ。こんなことだったら,やっぱり乗るべきじゃ
なかったんだ...』と堂々巡りにはまりかけた。

 『え~い,やってやる!』 僕は,意を決して紙飛行機から飛び降りた。
ピョーーーーーーーーーーーーン。次の瞬間,僕は無事に着地していた。
 実は,僕はジャンプが得意だったんだ。身長の400倍以上も跳ぶこ
とができる,ノミのジャンプ競技のチャンピオンなんだ。臆病なんだけ
どね。
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by toshirin_h | 2005-03-13 04:13 | ストーリー

第1話 「日常生活」

 いつもの朝だった。カーテンを開けると太陽がまぶしかった。
 ちょっと肌寒い初春のある晴れた日,大きく一回のびをしてか
らベッドをおりた。トーストとモーニングティー,そして目玉焼き。
今日はいつものメニューに何か物足りなさを感じた。
「そうだ,ハムを焼こう,まだ食べられるはずだ。」
 ハムはジュージューといい音を立てて焼き上がった。とても美味
だった。

 朝食を終えて外へでた。
 太陽は高くなっていた。暖かい日差しに包まれて公園へ続く道を
歩いた。
「ワンッ,ワンワンッ!」
 いつものバカ犬だ,うるさいったらありゃしない。でも鎖につな
がれているから届かない。

 緑の公園,いつもの散歩コースだ。とてもいい場所なのに,なぜ
か閑散としている。とても静かで落ち着くところだ。今日も鳥たち
は慌ただしく飛び回っている,とても元気で生きがいい感じだ。

 公園の近くには川が流れている。確か小石川とかいったっけ,川
幅はあまりない。誰が離したのか大きな鯉が群をなして泳いでいる。
餌を蒔くとわらわらと寄ってくる,懲りない連中だ。身動きもでき
ないほど集団でエサに群がる,バカじゃんと思ってしまうあいつら
が好きだ。

 ゆっくりとした散歩を終えて家に着いた。昼食は魚のムニエル,
バターの風味が食欲をそそる。小振りなやつだったが贅沢は言って
いられない。

 昼食を食べたら,急に眠気が襲ってきた。ふと気がつくと外はも
う真っ暗だ。
「しまったー,今日は焼き鳥にしようと思っていたのに。」
 こんなに暗くなってはもう美味しい鳥は手に入らない。仕方がない。
私は冷凍庫から肉の塊を取り出した。しばらく凍らせたままだったが
食べられるだろう。オーブンでこんがり焼き上げた。香ばしいにおい
が部屋に充満する。
「美味い!」
 時間をおいたため,肉が熟成されたのだろうか,とても美味しかった。

 食事を全て自分で作らなくちゃいけないのは面倒だが,仕方がない。
最後に雇ったメイドは,たった三日しか持たなかった。最近ではメイド
の募集をしても誰も来てくれない。この屋敷が気味が悪いという噂が
立ってしまったのだ。
「そろそろ,この町から離れなくちゃいけないな。まあ,いいさ。この
町では5人もいただいたからな,飛びきり美味しくな。」

 そう,人間は雑食だ,何でも食べることができるのだ。飼っている
ハムスターが増えすぎて,処分に困ったから食べてみたら,意外に美味
しかったのが始まりだった。今朝も一匹いただいたのだが,あいつらは
どんどん増えるから心配はいらない。それ以来,私は美味しくいただく
ためなら,鳥でも鯉でも,そして人でさえ食べるようになっていった。
今日の公園の鳩は食べ損なったがね。

 さて明日は,あのうるさいバカ犬,いや,美味しいワンちゃんをいた
だいてから町を出ることにしようか…。
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by toshirin_h | 2005-03-11 21:51 | ストーリー
また、あのワンちゃん・・・あの目。
もう何度繰り返してるんだろう。
そして、目の前が真っ白になっていく・・・。

クラクションの音で我に返る。
3つ前の交差点・・・。

「はいはい。発進しますよ。」このセリフも何度目か。
繰り返す度に、少しずつ変化は起きてはいる。私の
記憶も徐々に影響を受けているのを感じる。でも、
このループからは抜け出せない。

2つ目の信号を過ぎる。問題の交差点は次。
黄昏て行く空へ鳥が飛び立つ。
そして、歩道からの飛び出し・・・今はそれが
ノラ猫だとはっきり判る。軽く右へハンドルを切る。
ここまでは、いいはず・・・。

問題はここで、反対側の歩道からバナナが投げ入れら
れることだろう。誰が何のために? 判らない。
そして、そのバナナを奪いに猿が来る。この時点で
十分メチャクチャなのに、その猿と仲が悪い、
あのワンちゃんが・・・そして、あの目。

私は、ワンちゃんの目に吸い寄せられてしまう。
ハンドルはもはや効かず、車はあらぬ方向へ、
そのワンちゃんの方へ流れていく。その視線が
私を貫くように感じた瞬間、また真っ白になっていく。

一体これは何なのだろう。単なる既視感じゃない
ことだけは確か、というか、ループしすぎてる。
あのワンちゃんに、時空を飛び越える能力があって、
私を弄んでるとしか・・・。

ああ、誰か私を止めて・・・お願い。

何度目かのループに入るかと思われた瞬間、終わり
は突然きて、目の前がブラックアウトした。

「ママ~、この DVD 変だよ。急に止まっちゃうよ~」
「亮ちゃん、少し前から再生を何度かしてみたけど、
 やっぱりだめみたいね。もう捨てちゃいましょう」
「うん。ならこれ投げてあそぶ~。ぶんぶん」
「危ないから、やめなさい!」

亮ちゃんと呼ばれた子は、止める間もなく、私を
投げた。
「それ~。」

パリーン・・・。そして、私の意識は消滅した。
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by toshirin_h | 2005-03-10 22:30 | ストーリー